夏になると、どこからともなく現れる「黒いあいつ」。見たくないし、できれば一生会いたくないですよね。でも実は、ゴキブリは“におい”で見つけることができるって知ってましたか？
この記事では、ゴキブリのにおいの特徴や、においが出やすい場所、そしてにおいで気づいたときの正しいたいしょ法まで、わかりやすくまとめています。あなたの家をゴキブリゼロにするためのヒント、今すぐチェックしてみてください！
ゴキブリは匂いで分かる？
ゴキブリの体から出るフェロモンとは？
ゴキブリは、人に見つからないようにかくれてくらしていますが、じつは「におい」でばれてしまうことがあります。そのにおいのもとが「フェロモン」とよばれる物です。フェロモンとは、ゴキブリどうしがやりとりをするために出しているにおいのことです。
このフェロモンには「ここにエサがあるよ」や「ここにかくれてるよ」といったサインがあります。つまり、においがするということは、ゴキブリがそこにいたり、たくさんあつまっているサインかもしれません。
とくに古い家や、そうじがとどこおっている場所では、このにおいがたまりやすくなります。ゴキブリのフェロモンは人間には「かびくさい」「あぶらっぽいにおい」として感じることが多いです。
つまり、ふだんとちがうにおいを感じたら、それはゴキブリが出しているサインかもしれないのです。
「カビ臭」「油臭」？匂いの感じ方の違い
ゴキブリのにおいを言葉であらわすのはむずかしいですが、多くの人が「かびっぽい」「あぶらっぽい」「ぬれた段ボールのよう」と言います。このにおいは、ゴキブリがたくさんいる場所ほど、つよくなります。
たとえば、長いあいだそうじをしていない戸だなの中や、台所のすみにあるダンボール、電気製品のうらなどは、ゴキブリのにおいがたまりやすいです。
人によってにおいの感じかたはちがうので、だれかが「くさい」と感じても、べつの人は気づかないこともあります。でも、なんとなくへんなにおいがしたら、それをむししないことが大切です。
匂いが強くなるタイミングと理由
ゴキブリのにおいがつよくなるのは、いくつかのタイミングがあります。まず、ゴキブリがたくさんあつまっているとき。とくに梅雨や夏のあつい時期は、ゴキブリのうごきが活発になり、においもつよくなります。
また、死んだゴキブリの体からもにおいが出ます。しかも、このにおいにさそわれて、ほかのゴキブリがあつまってくることもあります。
さらには、台所のごみや油よごれがあると、ゴキブリがエサをもとめてあつまるため、その分においもつよくなります。家の中で「いつもとちがう、こもったようなにおい」がしたら、ゴキブリがかくれているサインかもしれません。
匂いが発生しやすい場所とは？
ゴキブリのにおいは、かくれやすい場所から出てくることが多いです。たとえば、
- 冷ぞう庫のうら
- 電子レンジのすきま
- 食器棚のすみ
- ごみ箱の下
- 流しの下のひきだし
などです。
こういった場所は暗くてあたたかく、しかも食べもののかけらがのこっていることが多いため、ゴキブリにとってはすごしやすい場所です。
とくに、長いあいだ動かしていない家具や家電のうらに、においがたまりやすくなります。家の中で「なんだかくさいな」と思ったら、まずこうした場所をチェックしてみましょう。
ペットの反応からわかるサイン
じつは、イヌやネコなどのペットの方が、ゴキブリのにおいにすぐ気づくことがあります。人よりもずっと、においに敏かんなので、「いつもとちがうところをしきりにかいでいる」「何かをさがしているようにしている」などの行動が見られたら、それはゴキブリを見つけたサインかもしれません。
とくに夜中にペットがやたらと同じ場所をじっと見つめている、こすっている、というようなしぐさがあったら、その場所に注意しましょう。
ゴキブリの匂いを感じたらまずやるべきこと
匂いの元を突き止める方法
家の中でにおいを感じたときは、まず「どこからにおいがしているか」をさがすことが大切です。においが出ている場所には、ゴキブリがかくれていたり、すでにすんでいるかもしれません。
おすすめの方法は、かべにそってにおいをたどること。とくに台所まわり、食べものがある場所、暗くてすきまがある場所を中心にしらべてみましょう。
また、床にすわってにおいをかいでみると、鼻のたかさがゴキブリにちかくなって、においの出どころがわかりやすくなります。
ゴキブリの匂いを感じたらまずやるべきこと
匂いの元を突き止める方法
においがする、と思ったら、まずやることは「においの出どころ」をつきとめることです。においのもとは、ゴキブリが今かくれている場所だったり、すでにすみついてしまっている場所かもしれません。見た目では何もなくても、すきまの中や家具のうらなどにいることがあります。
においをたどるときは、かぜの流れをよく感じながら、鼻をつかって少しずつちかづいてみるのがおすすめです。とくに、台所の流しの下、レンジや冷ぞう庫のうら、トイレの近くなどはゴキブリがすみやすいので要注意です。
床ぎわやかべのすきま、カーペットの下などにも目を向けましょう。気をつけるポイントは「くらい・せまい・あたたかい・エサがある」この４つの条件がそろった場所です。
においのもとを見つけたら、しっかりそうじすることでゴキブリのすみかをへらすことができます。
見えない場所の確認ポイント
ゴキブリは人に見つかりにくい場所をえらんでかくれています。見えない場所をチェックするには、ちょっとしたコツがいります。まずは手さぐりやスマホのライトを使って、家具のすきまや下をのぞいてみましょう。
チェックしてほしい場所は、
- 台所の流し台の下
- 電気製品のうしろ
- たんすのすきま
- 本やダンボールのうら
- トイレのタンクのうしろ
とくに、あたたかくて水がある場所はゴキブリのだいこうぶつです。見えにくい場所をしらべるときは、手ぶくろをつけて、けがをしないように気をつけてください。
また、うごかせるものは少しだけうごかして、中にたまっているホコリや食べかすなどもチェックしてみましょう。ちいさな黒いふんや、たまごのカラのようなものがあれば、そこにすみついているかもしれません。
家具や家電の裏を安全に調べるコツ
家具や家電のうらには、ゴキブリがひそんでいることがよくあります。でも、やみくもにうごかすとけがをしたり、こわれたりすることもあります。そこで、調べるときのコツを紹介します。
まず、重い家具をうごかすときは、すべらせるようにして少しずつずらしましょう。下に古いタオルやダンボールをひくと、スムーズにうごかせます。
次に、ライトやスマホのライトを使って、中をのぞいてみます。このとき、ゴキブリが出てくるかもしれないので、あわてないようにしましょう。ペットや小さい子が近くにいるときは、べつの場所にいてもらうとあんしんです。
また、手ぶくろとマスクをつけて、ホコリやふんをしっかりかたづけましょう。ゴキブリのふんにはばいきんがふくまれていることがあるので、ていねいにふきとって、そうじきですいとるとよりあんしんです。
ゴキブリの巣になりやすい場所とは？
ゴキブリのすあな（すみか）は、じつは家の中にたくさんあります。とくに気をつけたい場所を知っておくことで、早めのたいしょができます。
ゴキブリがすみやすい場所の条件は、
- 暗い
- せまい
- あたたかい
- 水がある
- 食べものがある
この条件にあてはまる場所は、
- 台所の流し台の下
- 洗たく機のうら
- 電子レンジのすきま
- 冷ぞう庫のうしろ
- トイレや風呂場のすみ
とくに、ダンボールや新聞紙などをおいていると、その中にすを作ることもあります。すを見つけると、まるでおもちゃのケースのように卵やふんがたくさんあることもあります。
早めに見つけて、すをこわすことが大切です。
スマホでできるゴキブリチェック法
ゴキブリのすを見つけるのに、スマホがやくだちます。とくにライトとカメラのきのうをつかえば、手がとどかない場所でもかんたんに調べることができます。
まず、スマホのライトをつけて、家具のすきまや下をてらします。まっくらな場所でも、においやふんのあと、ゴキブリのかげなどが見えることがあります。
さらに、スマホのカメラを使って、すきまにかざしてみましょう。あらかじめビデオをスタートしておいて、すきまの中に入れてみると、中に何があるかあとでくわしく見ることができます。
最近は、ライトつきの小さいカメラをスマホにせつぞくできる「内し視カメラ」もあるので、気になる人はチェックしてみるとよいでしょう。
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匂い対策に効果的なグッズと掃除のコツ
市販のおすすめ消臭スプレー
ゴキブリのにおいが気になるときは、「しょうしゅうスプレー」を使うのがかんたんで手軽です。とくに「ゴキブリ専用」と書かれているタイプは、においの元をしっかりけしてくれます。
おすすめのスプレーには、「消臭力（しょうしゅうりき）ゴキブリ対策」や「虫コナーズ消臭スプレー」などがあります。どれもドラッグストアで手に入ります。
つかい方は、においがする場所にスプレーをふきかけるだけ。すきまや家具の下などにもふきつけておくと、ゴキブリがよりつきにくくなります。
ただし、ペットや小さい子どもがいる家では、スプレーの使いすぎに注意してください。天然成分のスプレーをえらぶと、よりあんぜんに使えます。
うございます！
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重曹・クエン酸で安全に消臭
家の中でゴキブリのにおいが気になるとき、市販のスプレーもいいですが、もっと安全でお金もあまりかからない方法があります。それが「重そう（重曹）」と「クエン酸」をつかった方法です。
まず、重そうはふだんのそうじにもよくつかわれる白い粉で、においをすいとってくれる力があります。ゴキブリのにおいにもとても効果てきです。たとえば、台所のすみに少しふりかけたり、流しの下に小さな皿に入れておいておくだけでもちがいます。
クエン酸はレモンなどにふくまれるすっぱい成分で、重そうとはぎゃくの性質をもっています。このクエン酸と重そうを水にまぜると、ぶくぶくと発泡して、よごれやにおいをうかせて落としやすくしてくれます。
使い方はかんたんです。スプレーボトルに水100mlに対して、クエン酸を小さじ1、重そうを小さじ1入れてまぜます。においが気になる場所にスプレーして、ふきんでふきとるだけでOKです。天然成分なので、子どもやペットがいても安心して使えます。
ゴキブリが嫌う天然アロマとは？
ゴキブリはにおいにとても敏かんです。とくに、ゴキブリが「きらいなにおい」があります。これを使えば、ゴキブリをよせつけない効果がのぞめます。しかも、いい香りなので気分もすっきりします。
とくにゴキブリがきらうにおいは、
- ペパーミント
- ラベンダー
- ユーカリ
- ティーツリー
- シナモン
などです。これらのアロマオイルをつかって、スプレーをつくったり、コットンにしみこませて置いたりすると、ゴキブリがよりつきにくくなります。
つくり方はかんたんで、水100mlに対して、アロマオイルを5〜10滴たらしてよくまぜます。それをスプレーボトルに入れて、台所のすみやごみ箱のまわり、かべのすきまなどにスプレーしましょう。
ただし、ネコや小さい子がいる家庭では、アロマによっては体に悪いものもあるので、かならず調べてから使ってください。
匂いの原因を断つ掃除方法
ゴキブリのにおいが出る原因は、「よごれ」「エサ」「すきま」にあります。つまり、ふだんのそうじでこの3つをしっかり取りのぞけば、においもなくなって、ゴキブリもよりつきにくくなります。
まず、台所の流しまわりは、油よごれがたまりやすい場所です。ふきんでふくのもよいですが、定期的にアルコールスプレーや重そう水でふきとると、においがのこりません。
次に、ごみばこ。ふたがしっかりしまるタイプをえらび、中のごみもできるだけ毎日出すようにしましょう。ごみばこの下にもよごれがたまっていることがあるので、月に1回はばらしてそうじするとよいです。
最後に、すきまや見えない場所。家具の下やすきまにたまったホコリやパンくずも、ゴキブリにとってはエサになります。すきまノズルをつけたそうじきでていねいにすいとると、においの元もへります。
侵入経路をふさぐためのDIY術
いくら中をきれいにしても、外からゴキブリが入ってきては意味がありません。そこで大切なのが「入ってくるすきまをふさぐ」ことです。自分でもできるかんたんなDIY方法を紹介します。
まず、チェックすべき場所は、
- キッチンの水道のパイプまわり
- トイレやお風呂のすきま
- エアコンのホースの出口
- サッシのすきま
- ドアの下のすきま
これらのすきまには「すきまテープ」や「パテ」を使うとふさぐことができます。100円ショップにも売っているので、気軽に試せます。
パイプのまわりには「アルミテープ」をまいて、空気の流れもさえぎるようにします。エアコンのホース出口には、専用のキャップや防虫ネットをつけるのがおすすめです。
ちょっとした手間で、ゴキブリの出入りをふせぐことができるので、におい対策にもなります。
ゴキブリが好む環境と匂いの関係
湿気と油汚れがゴキブリを呼ぶ
ゴキブリは「じめじめ」した場所と「油よごれ」がだいすきです。この2つがあるだけで、ゴキブリにとっては「天ごく」のようなすみかになります。とくに夏はあつさで動きが活発になり、台所や風呂場などのしめった場所によく出てきます。
流しの下やレンジのまわりは、あぶらや水気がたまりやすく、ほったらかしにしているとゴキブリがよってきてしまいます。とくにレンジフードのフィルターにこびりついた油や、ガスコンロのすきまなどは、においも強くなりやすいです。
また、湿気はゴキブリのたまごがかえるのにもぴったりな環境です。お風呂場やトイレのかべのすきま、かがみの裏などに、たまごをうみつけることもあります。
このような場所は、こまめにふいたり、乾いたふきんで水気をとるなどして、なるべく乾いた状態をたもちましょう。
古新聞や段ボールが危険な理由
家の中に古い新聞やダンボールをためこんでいませんか？ じつはこれ、ゴキブリにとってはとてもすみやすい場所なんです。なぜなら、ダンボールや新聞は「ぬくもり」「すきま」「かくれやすさ」の三拍子がそろっているからです。
ダンボールは紙のすきまに湿気をためこみやすく、しかもあたたかい空気も中にたまります。だから、ゴキブリが中に入りこんで、そこを「す」として使うことが多いです。しかも、ダンボール自体をかじってエサにすることもあります。
新聞紙もおなじです。すみや日かげにおいてある古新聞は、湿気をすいこんでゴキブリがかくれるのにちょうどいいです。さらに、ふんやたまごがついていても気づきにくいため、しらないうちにゴキブリがふえてしまうことがあります。
古新聞やダンボールはなるべくこまめにしゅうしゅうし、長くおかないようにしましょう。
ゴミの出し方で変わる発生率
ゴミの出し方をちょっと変えるだけで、ゴキブリの発生をへらすことができます。とくに、生ごみや食べのこしなどは、ゴキブリの大すきなエサです。そのままにしておくと、においが出てゴキブリをよびよせてしまいます。
まず大事なのは「毎日ゴミを出す」こと。ゴミ出しの日までゴミをためこむと、においもたまり、虫がわいてしまうことがあります。もしどうしてもためておく場合は、ふたがしっかりしまるゴミ箱を使い、中には消臭剤や重そうを入れておくとよいです。
もうひとつのポイントは「水気をよくきる」こと。生ごみは水をふくんでいるとくさりやすく、においも強くなります。できるだけ水をきってからすてましょう。
また、ゴミ箱の下もときどきふいて、においがこもらないようにしてください。においを出さないことが、ゴキブリをよせつけない一番の方法です。
食品の保存方法を見直すポイント
食品のほぞん方法も、ゴキブリ対策にとても大切です。パンやおかしなど、ひらけたままおいてあると、ゴキブリがよってきてしまいます。ゴキブリはにおいにとても敏かんで、わずかな食べもののかすにもすぐ気づきます。
まず、食品はしっかりとふたのある容器に入れてほぞんすることが基本です。チャックつきのふくろや、タッパーなどを使えば、においももれにくく、エサになる心配もへります。
とくに、ドッグフードやネコのエサなどは、においがつよく、ゴキブリをひきよせる原因になります。ペットのエサもしっかりと密閉できる容器に入れ、食べ残しはすぐにかたづけましょう。
また、棚の中に食品をほぞんする場合は、定期的に中をかたづけて、古いものやこぼれた粉などをふきとってください。においのもとをなくすことが、ゴキブリをよせつけないカギです。
家電の裏のホコリが大問題？
家の中であまり気にされないけど、じつはゴキブリのすきな場所が「家電のうら」です。冷ぞう庫や電子レンジ、テレビの後ろなどは、あたたかくて暗く、しかもホコリがたまりやすい場所です。ゴキブリにとってはかくれ場所として最適なのです。
ホコリの中には食べもののかすや髪の毛、皮ふのかすなどがまざっていて、ゴキブリのエサになります。しかもホコリはにおいをためやすく、ゴキブリをひきよせる「においの巣」になってしまうことも。
このような場所をきれいにするには、すきまノズルつきのそうじきを使ってていねいにすいとるのがポイントです。月に1回だけでも、家電のうらや下をそうじするだけで、ゴキブリのすみかをへらすことができます。
さらに、家電のまわりにアロマスプレーや重そうをまいておくと、においもへって安心です。
まとめ
ゴキブリは人の見えないところにかくれてすんでいますが、においというサインをのこしてくれています。このにおいに気づければ、すぐにたいしょしたり、ふせいだりすることができます。
においの出どころを見つけたり、天然のアイテムでけしたり、ふだんの生活の中でできるちょっとした工夫で、ゴキブリのよりつきにくい家にすることができます。
とくに夏はゴキブリがいちばん出やすい時期です。だからこそ、今こそ対策のチャンスです。においを手がかりにして、家をクリーンで安心な場所にしていきましょう！
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